2020年マイベストアルバム100位~50位
100位 Histoire de Melody Nelson Serge gainsbourg 【ロック】
一部の層からファッションアイコンとしても支持されているゲンズブールのコンセプトアルバム。車を飛ばしている中年の男が少女メロディを轢き殺しそうになるところから物語は始まる。出会った二人はやがて愛し合うようになるが、メロディが乗った飛行機が墜落してしまう‥というもの。ゲンズブールはフランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」の作詞家としても知られている通り、シニカルな歌詞が特徴。アルバムの雰囲気がジャズロックに近いところがありポップスが好きな人は馴染めないかもしれない。
99位 Catch! 辻詩音 【ポップス】
98位 Mr. Hood KMD 【ヒップホップ】
97位 Fine Line Harry Styles 【ポップス】
1D解散後にソロ活動を始めたハリースタイルズの2枚目のアルバム。「1Dでは普通のことしかやらせてもらえなかった」と言っているように彼のやりたい音楽が思う存分に表現されている。2019年発売。
96位 5150 Van Halen 【ロック】
初代VoのDリーロスが脱退し、代わりに加入した元モントローズのVoサミーヘイガーを迎えての初のアルバ厶。サミーの"Hello baby!!!"から始まるオープニングナンバーがこれからのVan Halenの明るい未来を窺わせる。ヒットシングルのWhy Can't This Be Loveやタイトル曲5150も素晴らしいが、ギタープレイヤーにはSummer Nightsのバッキングリフにも耳を傾けてほしい。エディがギターソロだけの人間ではないことがよく分かるはずだ。
95位 Silent Witness Skywalk 【フュージョン】
94位 Vivid ADOY 【エレクトロニカ】
93位 And She Closed Her Eyes Stina Nordenstam 【オルタナ】
スウェーデンの女性シンガーソングライター、スティーナノルデンスタムのセカンド。前作よりも明るい曲調にはなっているが歌詞はより内省的となっている。触れたら壊れてしまいそうなウィスパーボイスが不可思議な雰囲気を醸し出す。
92位 Earth Vangelis 【ニューエイジ】
91位 Blues for Allah Grateful Dead 【???】
1975年に暗殺されたサウジアラビアの王ファイサルに捧げた追悼アルバム。彼らの歌詞は非常に難解で聖書や歴史などの知識がないと何を言っているのかさっぱり分からないなんてことも‥デッドの名盤として挙げられることは少ないが、佳作が多く全体としてのまとまりが非常に良い。多彩な音楽性を持つためジャンル分けが難しいがフォークが好きな方にはお勧めしたい作品。
90位 WATER SHE IS SUMMER 【ポップス】
ふぇのたすを解散したあとのMICOのソロプロジェクト"SIS"最初のアルバム。恋をテーマにしたコンセプトアルバムに近い形になっており、まるで"可愛い女の子"をそのままパッケージしたような名盤。YouTubeのMVも必聴。
89位 Concert by the Sea Erroll Garner 【ジャズ】
88位 イデオロギー・クッキング MESCALIN DRIVE 【ロック】
中川敬率いるニューエストモデルと共にソウル・フラワー・ユニオンを結成したバンドとして知られる。グラムやガレージやハードロック等を取り入れたミクスチャースタイルを取っている。歌詞は極めて左翼的で因習や差別などの言及も珍しくないが視点はどこかニヒルでクールな一面も感じられる。Super Junky Monkeyと共に再評価されるべきガールズバンド。
87位 Return to Forever Chick Corea 【フュージョン】
86位 Sheshet Sheshet 【ロック】
85位 Live at the Regal B.B King【ブルース】
84位 Physical Graffiti Led Zeppelin【ロック】
後期ツェッペリンの代表作。音楽性が広いことで知られる彼らだが、2枚組なこともあり更に様々な音を楽しめる1枚。なんと言ってもハイライトはKashmir。最も美しい曲の一つと言っても良いのではないか。ロバートプラントの表現技術は優れた作詞家の域を越え、既に詩人の域に達している。
83位 昨日の明日は今日 高井萌 【ポップス】
82位 Electro Glide in Blue Apollo 440 【エレクトロニカ】
81位 One Quiet Night Pat Metheny 【イージーリスニング】
80位 Metallica Metallica 【ヘビーメタル】
79位 Aja Steely Dan【AOR】
曲、歌詞、ジャケット共に最も完成されたアルバムの1つ。初めから終わりまでの統一感や音の鮮明さや配置、全てが美しく否のつけようが無い。完璧なところが欠点なのかもしれない。
78位 Gunesh Gunesh 【ワールドミュージック】
77位 Curves Ahead The Rippingtons 【フュージョン】
76位 1975 The Bothy Band 【ワールドミュージック】
ワールドミュージック(様々な民族音楽の総称)を聴いていく上で必ずと言っていいほど向き合う必要のあるアルバムではないだろうか。その方面のマニアに既に言及され尽くした感は否めないし、このアルバムを名盤と言いづらいこともあるだろう。しかし裏を返せばそれ程までに評価されてきた歴史的な一枚なのだ。
75位 Blue Joni Mitchell 【フォーク】
74位 Wysiwyg Chumbawamba 【パンク】
73位 Lucky Summer Lady THE SQUARE 【フュージョン】
72位 Animals Pink Floyd 【ロック】
フロイドの中で最もロック色が強いアルバム。ギルモアのギターが光りボーカルも攻撃的なスタイルをとっている。ジャケットはお馴染みヒプノシスが担当しており紛れもない名盤なのだが、ロジャーウォーターズにしては歌詞が少し陳腐だと思われる。77年に動物農場(オーウェルの小説)をモチーフにしたかのような社会批判の詞を書くのは少々時代遅れではないだろうか。2020年に見返すと更に古臭く感じ、30年前の経済学書を読んでいるような感覚に陥る。歌詞の面から捉えると正に"古典"として楽しむべき作品だと思う。
71位 Rumors Fleetwood Mac 【ポップス】
70位 Back to Oakland Tower of power 【ファンク】
69位 Comme à la radio Brigitte Fontaine 【ジャズ】
68位 Straight Outta Compton N.W.A 【ヒップホップ】
ギャグスタラップの金字塔と呼ばれる作品。FBIから警告が来るほどのナンバーもあり、ヒップホップ界だけでなく音楽業界全体からの評価も高い1枚。このアルバムに込められたメッセージが今でも受け入れられることは皮肉ではあるが。
67位 Sweetheart of the Rodeo The Byrds 【カントリー】
66位 The Dark Side of the Moon Pink Floyd 【ロック】
65位 Bitches Brew Miles Davis 【ジャズ】
64位 The things you see AllanHoldsworth&GordonBeck 【ジャズ】
63位 EYES OF THE MIND CASIOPEA 【フュージョン】
62位 Fidelio, Op.72 Wilhelm Furtwängler 【クラシック】
61位 Appetite For Destruction Guns N' Roses 【ロック】
60位 Arbeit Macht Frei Area 【ロック】
59位 Jazzmatazz Volume 1 Guru 【ヒップホップ】
58位 Larry Carlton Larry Carlton 【フュージョン】
フュージョンを好む方なら知らない人はいないであろうギタリスト、ラリーカールトンの名盤。すべての曲が、要所要所が、ギタープレイヤーのお手本となる教科書のような作品。
57位 Navicularia Berrogüetto 【ワールドミュージック】
56位 愛とファイター THE イナズマ戦隊 【ポップス】
55位 Dewy’s Adventure 水精デューイの大冒険!! オリジナルおんがくじてん various artists 【ゲームBGM】
54位 Elegant Gypsy Al Di Meola 【フュージョン】
53位 祝祭 カネコアヤノ【ポップス】
52位 No Quarter Jimmy Page & Robert Plant 【ワールドミュージック】
51位 The Nightfly Donald Fagen 【AOR】
50位 Never Ending Beres Hammond【レゲエ】
70年代と90年代にレゲエ界を賑わせたジャマイカ出身のアーティストの最新作(2018年発表)。歳を経れば経るほど味わい深いワインのような声に包まれた安定しつつも渋い作品。Soul ReggaeがソウルやR&Bの名盤として現在でも崇められているようにこの作品も数十年後には確固たる位置についているべき作品だ。